SNSとは、Social Networking Service(ソーシャルネットワーキングサービス)の略です。具体的には、
Twitter(ツイッター)やFacebook(フェイスブック)、Instagram(インスタグラム)、LINE(ライン)
などがあります。人との交流、メッセージのやりとり、写真の共有など、それぞれの特徴を活かし今や全
世界で、なくてはならない存在となっています。生まれたときからあたり前にSNSがある、1990年以降に
生まれた人たちはSNS世代と呼ばれ、コミュケーション力の低下・ハングリー精神の欠如・主体性がなく
マイペースなど、さまざまな特徴があります。
SNSでの投稿は常に他人の評価、つまり「いいね」がつきまといます。マズローの欲求5段階説の「承認欲
求」を満たすこの「いいね」は、時に取り返しのつかない事件につながることがあります。注目されたい、
話題になりたいがために、数年前から過激な内容の動画を投稿するバカッター(バカとツイッターを合わせ
たネット上のスラング)があとを絶ちません。アルバイト先での非常識な行為がSNS上に投稿されると、
たちまち全世界へ拡散されます。本人は”悪ふざけ”程度であっても、店舗の閉鎖や商品の販売停止など、
企業には大きな損害であり、社会問題となっています。
SNS世代を新入社員として迎え入れる企業側は、その特徴をしっかりと理解し、今までの指導方法を変え
ていかなくてはなりません。時代錯誤な価値観の押しつけや根性論だけでは、SNS世代はついてくるどこ
ろか、どんどん離れていってしまいます。厳しい指導は、すぐにパワハラ問題につながるむずかしい時代。
しかし、やっていいことと悪いことの分別がつかなくなっている彼らには、やはり厳しい指導が必要です。
厳しいながらも、彼らを理解し、納得させ、正しい判断力を身につけさせることこそが、指導者側の喫緊
の課題なのです。